以前、弟と雑談していたら「F字開脚」の話題になった。
僕がだいぶ昔に聴いていた「デブッタンテ」というラジオ番組で、パーソナリティのお笑いコンビがM字開脚ならぬ「F字開脚」について熱く語り合っていたのが今でも忘れられず、弟にもそのことを話したのだ。
「F字開脚ってどんなカタチだと思う?」
「なにそれ⁉︎」
それから、「実際にやってみよう」という流れになるまで、そう時間はかからなかった。(言い出しっぺは僕だ)
で、最初はF字開脚について考察するつもりだったのがいつの間にか「AからZまで全部いけんじゃねえか?」という流れになり、それはすぐさま実行に移されたのだった。
で、やってみたらコレが結構な勢いで白熱したのである。
あれから一年ほど経ち、僕はブログをはじめた。今ならあの奇妙な感覚を、より多くの人に共有してもらえるのではないか。
前置きが長くなってしまった。こういうのは実際に見てもらうのが手っ取り早い。
まず、これがA字開脚だ。
はやくもムリがあるのでは、と思われる方もいるかもしれないが、
これはあれだ、オシャレな「A」だ。
こういうやつな。
次、B字開脚。
小文字の「b」だ。
最初は
これとどっちにするかで迷ったのだが(弟とやってたときはこっちが採用された)、結局は後述するD字開脚との兼ね合いもあってbのほうを採用した。撮影風景はこんなカンジ。実際はセルフタイマーを使っているので、「b」の状態をもう少し長くキープする必要がある。
続いて、C字開脚。
ちなみに僕は、顔がハッキリ写る自撮りはコレが初めてだ。まさかこんなかたちで自撮りヴァージョンを捧げることになろうとは、10年前の自分が見たらどんな顔をするだろうか。
どんどんいくぞ、お次はD字開脚。
小文字。どうやっても大文字の「D」を開脚を交えて表現する方法を思いつかなかったため、これで妥協することにした。
E字開脚。
開脚なのに全身使ってんじゃねーか!
というツッコミもあるかもしれないが、ぶっちゃけこれ以降も全身使わないとどうしようもないような字が結構あるので、こればかりは仕方が無い。
ダラリと垂れ下がった右腕がなんかやだな。
次、いよいよ問題のF字開脚だ。
ジャン! うしろシティーのおふたり、見てますかー⁉︎ ついに、ついに僕はやりました。
とは言ったものの、なんか、実際にやってみると普通だな。つーかぶっちゃけショボい。
「F字開脚」という言葉を初めて耳にしたときはあんなにも心がときめいたのに、実際に視覚情報がともなうとこんなにも冷めてしまうものなのか。なんか、魔法が解けてしまったような気分だ。
だが、アルファベットはまだあと20個も残っている。気を取り直してザクザクいこう。
続いてはG字開脚だ。
はい、大文字の「G」ですね。最初こそ「GなんてCのマイナーチェンジだし楽勝だろ」なんて余裕ブッこいていられたが、結局は逆立ちパターンになってしまった。この姿勢、マジでつらいんだよな。
H字開脚。
・・・・・・ゴールキーパーかな?
でも、他にどうしようもなかったんだよ‼︎
あまりのバカバカしさに思わずニヤけてしまっていたことにいま気が付いた。
で、次はI字開脚なんだけど、これは身体が硬い僕には不可能だと判断したので、かわりに私物のアクションフィギュアを使って撮影することにした。
発想そのものは単純だが、実際にこれをやれる人ってあんまりいないんじゃないかな。
というか、このポーズにはすでに「I字バランス」という名前がついているじゃないか。
こうやって一旦バラバラにしてから関節を調整すると、ポーズをつけやすいのがコイツのいいところ。他社のフィギュアではなかなかこうはいかない。
J字開脚はこんな。
黒いズボンを履いたのは失敗だったか。
K字開脚。
これも全身タイプ。脚さえ開いてりゃもうなんでもアリだ。
L字開脚。
bと同じに見える、という人には一度眼科へ行くことをおすすめする。
で、次は定番のM字開脚だが、こればかりはさすがに普通すぎるし、誰も野郎のM字開脚なんぞ見たくないだろうから、今度は女性キャラのフィギュアで表現してみた。
なに見てんだコラ。
てゆーか、「M字開脚はエロい」って最初に言い出したの、どこの誰なんだろう。
これはかなり苦労したN字開脚。
人間の脚の長さではこれが限界だ。
あと、下が畳だと膝の痛みがハンパないのだが、ミニ座布団のおかげで耐えることができた。
で、O字開脚。
これはかなり楽だった。腕組みポーズからも余裕が伝わってくる。
P字開脚。
「上に登る」という知恵を身に付けたが、活かせたのは今回だけだった。
Q字開脚。
近ごろ国際的に話題の「Q」。
しょせんOに棒が1本増えるだけだし、と見くびっていたが、これも逆立ち。アルファベットは人間の関節の構造とはつくづく相性が悪い。
R字開脚。
なんか、カッコつけてるみたいだ。
強いていうなら、バランスを崩さないよう椅子に足を乗せているあたりがこだわりポイント。
S字開脚。
これもだいぶ苦戦した。一見すると寝そべっているのでラクそうに見えるかも知れないが、実際には背中はほとんど段差の上には乗っていない。ついでに右脚も強引に曲げているので痛い。
ミニ座布団で畳の摩擦を打ち消し、脚を滑らせるように曲げることでどうにか完成させられた。
ミニ座布団、必須です。
T字開脚。これもフィギュア。
新聞にときどき載ってる「ベターッと開脚」みたいな広告に密かに興味があるのは僕だけじゃないはずだ。
U字開脚。
特筆すべき点はあまり無い。ただ、ヘソが見えてるのはやっぱ気になるな。気付いてはいたのだが、直しているだけの心のゆとりが無かったのだ。
V字開脚。
「V字開脚」と「V字回復」って似てるよね。
W字開脚。
「W」は文字で書くとMをただ逆さまにしただけだが、実際に開脚するとなるとそう簡単にはいかない。
これ、M字開脚とはまた違ったいやらしさがあるな。需要があるかは知らんが。
いよいよ大詰め。X字開脚だ。
もうこれしか無いでしょう。これで許してくれ。
Y字開脚。
ただ身体で「Y」の字を表現するだけならバンザイして立っていればそれで済むのだが、いかんせん「開脚」という縛りがあるせいでなかなか試行錯誤させられた。
眼鏡が白く光ってるのも味わい深い。
「アオイホノオ」という漫画に出てくる庵野ヒデアキ(某監督がモデルのキャラ、というかそのもの)みたいだ。
俺、庵野監督に似てるってよくいわれるんだよね。
このひとね。
そしてついにラスト。
ご唱和ください、我の名を!
Z字開脚‼︎
このポーズをこのアングルで撮るのがいかに大変だったか、今ならあまり多くを語らずともわかって頂けるだろう。
実際の写真では左右が逆で「Z」として成立していなかったのだが、撮り直すのがあまりにも嫌だったので編集して反転させている。
ちなみにボツにした写真もある。
よく見えない。Z字開脚はポージング段階から抜本的な変更を余儀なくされ、なんやかんやヨガったすえに上記の完成形となった。
これもボツ写真。内カメラにするのを忘れたまま撮ってしまったやつ。ほかにも結構な数のボツ写真があったのだが、全て削除した。
と、いうわけで。いかがだっただろうか。
とりあえず、アルファベット開脚を全て制覇してみて気付いたことがいくつかある。
まず、簡単なやつと難しいやつの差がかなり大きい。アルファベット開脚に「そこそこ」は存在しない。
割合でいうとやっぱり難しいやつのほうが多かったけど。ラクだったのはAとK、O、R、Xぐらいで、あとは全部キツかった。Hは精神的にキツかった。
利点(?)としては、とにかく運動になる、ということが挙げられる。こりゃあヨガが流行るわけだよ。さっきも書いたが、開脚縛りのおかげでけっこう頭もつかう。
あと、なんといっても「アルファベットの形状」について今までこんなにも強く意識したことは無かったので、ひとつひとつの文字を実際に己の五体をもって表現するというのはなんというか、新鮮な感覚ではあった。
「文字」を単なる「記号」ではなく、よりフィジカルなものとして再認識するのだ。っていうと、なんだか蓮實重彦っぽいな。
とりあえず、むやみに汗を流してみたい人、それから「アルファベットをもっと深く理解したい」という人は挑戦してはいかがだろう。そして可能なら、もっと洗練されたアルファベット開脚を編み出していってほしい。
きっと、他では得られない独特のカタルシスがあるはずだから。
余談だが、家に広くて動きやすい部屋があって本当に助かった。これを屋外、たとえば公園なんかでやってたらかなり特殊な人だと思われてしまうのではないか。我流のヨガと勘違いされるぐらいならまだマシなほうで、ヘタすりゃ前衛的な劇団員かなにかだと思われてしまうかも知れない。こういうの、ワークショップとかでやらされそうだ。
というか、普通に脚を酷使することになるのでマネするときは自己責任で。
僕がだいぶ昔に聴いていた「デブッタンテ」というラジオ番組で、パーソナリティのお笑いコンビがM字開脚ならぬ「F字開脚」について熱く語り合っていたのが今でも忘れられず、弟にもそのことを話したのだ。
「F字開脚ってどんなカタチだと思う?」
「なにそれ⁉︎」
それから、「実際にやってみよう」という流れになるまで、そう時間はかからなかった。(言い出しっぺは僕だ)
で、最初はF字開脚について考察するつもりだったのがいつの間にか「AからZまで全部いけんじゃねえか?」という流れになり、それはすぐさま実行に移されたのだった。
で、やってみたらコレが結構な勢いで白熱したのである。
あれから一年ほど経ち、僕はブログをはじめた。今ならあの奇妙な感覚を、より多くの人に共有してもらえるのではないか。
前置きが長くなってしまった。こういうのは実際に見てもらうのが手っ取り早い。
まず、これがA字開脚だ。
はやくもムリがあるのでは、と思われる方もいるかもしれないが、
これはあれだ、オシャレな「A」だ。
こういうやつな。
次、B字開脚。
小文字の「b」だ。
最初は
これとどっちにするかで迷ったのだが(弟とやってたときはこっちが採用された)、結局は後述するD字開脚との兼ね合いもあってbのほうを採用した。撮影風景はこんなカンジ。実際はセルフタイマーを使っているので、「b」の状態をもう少し長くキープする必要がある。
続いて、C字開脚。
ちなみに僕は、顔がハッキリ写る自撮りはコレが初めてだ。まさかこんなかたちで自撮りヴァージョンを捧げることになろうとは、10年前の自分が見たらどんな顔をするだろうか。
どんどんいくぞ、お次はD字開脚。
小文字。どうやっても大文字の「D」を開脚を交えて表現する方法を思いつかなかったため、これで妥協することにした。
E字開脚。
開脚なのに全身使ってんじゃねーか!
というツッコミもあるかもしれないが、ぶっちゃけこれ以降も全身使わないとどうしようもないような字が結構あるので、こればかりは仕方が無い。
ダラリと垂れ下がった右腕がなんかやだな。
次、いよいよ問題のF字開脚だ。
ジャン! うしろシティーのおふたり、見てますかー⁉︎ ついに、ついに僕はやりました。
とは言ったものの、なんか、実際にやってみると普通だな。つーかぶっちゃけショボい。
「F字開脚」という言葉を初めて耳にしたときはあんなにも心がときめいたのに、実際に視覚情報がともなうとこんなにも冷めてしまうものなのか。なんか、魔法が解けてしまったような気分だ。
だが、アルファベットはまだあと20個も残っている。気を取り直してザクザクいこう。
続いてはG字開脚だ。
はい、大文字の「G」ですね。最初こそ「GなんてCのマイナーチェンジだし楽勝だろ」なんて余裕ブッこいていられたが、結局は逆立ちパターンになってしまった。この姿勢、マジでつらいんだよな。
H字開脚。
・・・・・・ゴールキーパーかな?
でも、他にどうしようもなかったんだよ‼︎
あまりのバカバカしさに思わずニヤけてしまっていたことにいま気が付いた。
で、次はI字開脚なんだけど、これは身体が硬い僕には不可能だと判断したので、かわりに私物のアクションフィギュアを使って撮影することにした。
発想そのものは単純だが、実際にこれをやれる人ってあんまりいないんじゃないかな。
というか、このポーズにはすでに「I字バランス」という名前がついているじゃないか。
こうやって一旦バラバラにしてから関節を調整すると、ポーズをつけやすいのがコイツのいいところ。他社のフィギュアではなかなかこうはいかない。
J字開脚はこんな。
黒いズボンを履いたのは失敗だったか。
K字開脚。
これも全身タイプ。脚さえ開いてりゃもうなんでもアリだ。
L字開脚。
bと同じに見える、という人には一度眼科へ行くことをおすすめする。
で、次は定番のM字開脚だが、こればかりはさすがに普通すぎるし、誰も野郎のM字開脚なんぞ見たくないだろうから、今度は女性キャラのフィギュアで表現してみた。
なに見てんだコラ。
てゆーか、「M字開脚はエロい」って最初に言い出したの、どこの誰なんだろう。
これはかなり苦労したN字開脚。
人間の脚の長さではこれが限界だ。
あと、下が畳だと膝の痛みがハンパないのだが、ミニ座布団のおかげで耐えることができた。
で、O字開脚。
これはかなり楽だった。腕組みポーズからも余裕が伝わってくる。
P字開脚。
「上に登る」という知恵を身に付けたが、活かせたのは今回だけだった。
Q字開脚。
近ごろ国際的に話題の「Q」。
しょせんOに棒が1本増えるだけだし、と見くびっていたが、これも逆立ち。アルファベットは人間の関節の構造とはつくづく相性が悪い。
R字開脚。
なんか、カッコつけてるみたいだ。
強いていうなら、バランスを崩さないよう椅子に足を乗せているあたりがこだわりポイント。
S字開脚。
これもだいぶ苦戦した。一見すると寝そべっているのでラクそうに見えるかも知れないが、実際には背中はほとんど段差の上には乗っていない。ついでに右脚も強引に曲げているので痛い。
ミニ座布団で畳の摩擦を打ち消し、脚を滑らせるように曲げることでどうにか完成させられた。
ミニ座布団、必須です。
T字開脚。これもフィギュア。
新聞にときどき載ってる「ベターッと開脚」みたいな広告に密かに興味があるのは僕だけじゃないはずだ。
U字開脚。
特筆すべき点はあまり無い。ただ、ヘソが見えてるのはやっぱ気になるな。気付いてはいたのだが、直しているだけの心のゆとりが無かったのだ。
V字開脚。
「V字開脚」と「V字回復」って似てるよね。
W字開脚。
「W」は文字で書くとMをただ逆さまにしただけだが、実際に開脚するとなるとそう簡単にはいかない。
これ、M字開脚とはまた違ったいやらしさがあるな。需要があるかは知らんが。
いよいよ大詰め。X字開脚だ。
もうこれしか無いでしょう。これで許してくれ。
Y字開脚。
ただ身体で「Y」の字を表現するだけならバンザイして立っていればそれで済むのだが、いかんせん「開脚」という縛りがあるせいでなかなか試行錯誤させられた。
眼鏡が白く光ってるのも味わい深い。
「アオイホノオ」という漫画に出てくる庵野ヒデアキ(某監督がモデルのキャラ、というかそのもの)みたいだ。
俺、庵野監督に似てるってよくいわれるんだよね。
このひとね。
そしてついにラスト。
ご唱和ください、我の名を!
Z字開脚‼︎
このポーズをこのアングルで撮るのがいかに大変だったか、今ならあまり多くを語らずともわかって頂けるだろう。
実際の写真では左右が逆で「Z」として成立していなかったのだが、撮り直すのがあまりにも嫌だったので編集して反転させている。
ちなみにボツにした写真もある。
よく見えない。Z字開脚はポージング段階から抜本的な変更を余儀なくされ、なんやかんやヨガったすえに上記の完成形となった。
これもボツ写真。内カメラにするのを忘れたまま撮ってしまったやつ。ほかにも結構な数のボツ写真があったのだが、全て削除した。
と、いうわけで。いかがだっただろうか。
とりあえず、アルファベット開脚を全て制覇してみて気付いたことがいくつかある。
まず、簡単なやつと難しいやつの差がかなり大きい。アルファベット開脚に「そこそこ」は存在しない。
割合でいうとやっぱり難しいやつのほうが多かったけど。ラクだったのはAとK、O、R、Xぐらいで、あとは全部キツかった。Hは精神的にキツかった。
利点(?)としては、とにかく運動になる、ということが挙げられる。こりゃあヨガが流行るわけだよ。さっきも書いたが、開脚縛りのおかげでけっこう頭もつかう。
あと、なんといっても「アルファベットの形状」について今までこんなにも強く意識したことは無かったので、ひとつひとつの文字を実際に己の五体をもって表現するというのはなんというか、新鮮な感覚ではあった。
「文字」を単なる「記号」ではなく、よりフィジカルなものとして再認識するのだ。っていうと、なんだか蓮實重彦っぽいな。
とりあえず、むやみに汗を流してみたい人、それから「アルファベットをもっと深く理解したい」という人は挑戦してはいかがだろう。そして可能なら、もっと洗練されたアルファベット開脚を編み出していってほしい。
きっと、他では得られない独特のカタルシスがあるはずだから。
余談だが、家に広くて動きやすい部屋があって本当に助かった。これを屋外、たとえば公園なんかでやってたらかなり特殊な人だと思われてしまうのではないか。我流のヨガと勘違いされるぐらいならまだマシなほうで、ヘタすりゃ前衛的な劇団員かなにかだと思われてしまうかも知れない。こういうの、ワークショップとかでやらされそうだ。
というか、普通に脚を酷使することになるのでマネするときは自己責任で。
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